「周りの子はもう九九を覚えてるのに、うちはまだ…」
「スポーツクラブのお友達、いつも上手でうちの子は…」
気づけば、比べてしまう。
本当はそんなつもりじゃないのに、心がざわつく。
――大丈夫です。
その気持ち、痛いほどわかります。
でも今日、あなたにお伝えしたいのはたった一つ。
子どもは、比べられなくてもちゃんと育ちます。
そして、「比較しない勇気」こそが、子どもが自分らしく伸びるために必要な愛なんです。
子どもの成長は“見えない力”から始まっている

「うちの子、何もできてないように見えて…」
そう感じる日があるかもしれません。
でも、今見えていないだけで、子どもは確かに育っています。
たとえば、
・初めての場所でドキドキしてるけど、泣かずにがんばった
・昨日はできなかった動きが、今日は少しだけできた
・自分の気持ちを言葉にしようとチャレンジした
そんな“心の成長”や“挑戦の芽”は、テストや順位には現れません。
でも実は、こうした非認知能力こそが、一生ものの力なんです。
比較は“悪”じゃない。でも…

もちろん、「比べてしまう」こと自体が悪いわけではありません。
人は本能的に、他者との違いを感じる生き物だから。
でも問題は、「比べて落ち込む」ことが習慣になること。
親がそうなると、子どもも同じように「どうせ僕はダメ」と思いやすくなります。
逆に、親が“自分らしさ”を認めるスタンスを持っていると、子どもは自分を信じる力を育てていきます。
他の子と比べそうになったときの3つの問いかけ

どうしても不安になるとき、ぜひ自分にこう問いかけてみてください:
- 「この子が“昨日の自分”よりも成長したところは?」
→ 周りではなく、本人の中の成長に目を向ける - 「もしこの子が他人の子だったら、どんなふうに見える?」
→ 客観的に見ることで、意外な“すごさ”に気づけます - 「私がこの子に“本当に伝えたい価値観”って何?」
→ 成績や運動の技術じゃなく、人として大切なことは何かを思い出して
比べない育児は、子どもを強くする

“比べられないこと”は、子どもにとって安心感です。
「このままの自分でいいんだ」と思えるから、心が自由に動き出します。
そして自由な心は、自分からやってみようという内発的なやる気につながっていきます。
これは非認知能力の中でも重要な「自己決定」の土台となる部分。
私たちが見てきた多くの子どもたちも、保護者の“見守る姿勢”があったからこそ、グンと成長した瞬間があります。
最後に:ママが信じる力は、何よりも強い。
「うちの子、全然伸びてないかも…」
「本当にこれでいいのかな?」
そんなふうに悩んでいるママほど、子どもを真剣に見つめていて、愛情深い人です。
だからこそ大切なのは、「信じる」こと。
今日できなかったことも、明日には変わるかもしれない。
今見えてないだけで、心の中ではちゃんと育っている。
あなたの子は、世界で一人だけの、大切な可能性のかたまりです。
どうか、比べずに信じる勇気を持ってください。
それが、子どもにとっていちばんの栄養になります。