〜自己肯定感は、ほんの一歩から育つ〜

「うちの子、自分に自信がなくてすぐに『ムリ』『できない』と言ってしまうんです。」
「ほめても『そんなことない』って否定しちゃって…。」
こんな相談、最近とても増えています。
でも、安心してください。
“自信がない子”が“自信がある子”に変わる方法は、ちゃんとあります。
それは、たったひとつ――
「小さな成功体験を積み重ねること」。
今日は、その理由と具体的なヒントをお伝えします。
自信がない子は「結果」ではなく「過程」に目を向けよう

自信が持てない子ほど、結果ばかり気にしがちです。
✔ 1位じゃなかった
✔ 友達より遅かった
✔ できなかった
結果でしか物事を見られないと、「できなかった=自分はダメ」と思い込みやすくなります。
でも、子どもに必要なのは結果じゃなく、過程への肯定。
「昨日より一歩前に進めたね。」
「最初は怖がってたけど、今日はチャレンジしたね。」
こういう“過程の成功”に目を向けると、子どもは少しずつ変わっていきます。
小さな「できた」が自信の土台になる理由

子どもは成功体験を通して、こう思えるようになります。
➡ やればできる
➡ 次もやってみよう
➡ できたらうれしい
でも、その“できた!”は、いきなり大きな成果じゃなくていい。
✔ 縄跳びが1回跳べた
✔ 最後まで走りきれた
✔ 前より上手にできた
そんな小さなできた!の積み重ねが、子どもの心を支えます。
やがてそれは、
「自分なら大丈夫」「できるようになる」という自己効力感に変わります。
成功体験を積み重ねるために、大人ができること

✅ 1. ゴールを「小さく」「具体的」に設定する
「100回跳べるようになろう!」よりも、
「今日は5回跳べたらOK!」
子どもが達成しやすい、でも少しだけ頑張る目標がベスト。
✅ 2. 「昨日より前進したところ」を一緒に探す
「できた」「できない」ではなく、
「昨日より1歩前に進めた」「今日は途中までうまくいった」
大人がそう見つけてあげることで、子どもは変わります。
✅ 3. 「結果」ではなく「行動」をほめる
「頑張ったね」「最後までやり切ったね」
行動を認めることで、子どもは「やればいいんだ」と前向きになります。
自信は、教えるものじゃなく「感じるもの」

大人が「自信を持って!」と言っても、
それだけでは子どもの心には届きません。
子ども自身が、
「あ、自分にもできた」「やったら変われた」
そう感じたとき、自信は芽生えます。
そして、その芽を育てるのが、日々の小さな成功体験なのです。
最後に:焦らなくていい。比べなくていい。
他の子と比べない。
昨日の自分と比べる。
完璧を求めない。
少しずつ、積み上げる。
大人がそういう目で子どもを見守れば、
子どもは自分で自分を認められるようになっていきます。
「自分はできるようになる。」
その感覚は、これからの人生にとって最高の武器になります。
焦らず、ゆっくり、一歩ずつ。
その歩みが、子どもの未来を明るくしていきます。