「うちの子、すぐ集中が切れてしまう…」
「やる前に“ムリ!”と諦めてしまう」
「感情のコントロールがまだ難しい…」
そんな子どもの様子に、心配やもどかしさを感じたことはありませんか?
実はこれ、性格の問題でも、親の接し方だけでもなく、
“体の使い方”=身体スキルが大きく関係しているかもしれません。
今日は、「集中力」「自己コントロール力」と「運動・身体操作」の深〜い関係について解説していきます!
「心の力」は、脳と体でつながっている

「集中力」や「自己コントロール力」は、心理学や教育の世界では「非認知能力」と呼ばれています。
この非認知能力、実は脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)という部分が深く関わっており、
ここは「感情のコントロール」「思考の整理」「行動の計画性」など、まさに心の“司令塔”。
でもこの前頭前野がうまく働くためには、
じつは運動によって“身体感覚”が発達していることが大前提なんです。
「体を動かす力」は「心を整える力」につながる
例えば――
🧠姿勢をキープできる → 集中が続く
背筋をまっすぐに保つには、体幹の筋力とバランス感覚が必要です。
この“座る姿勢を保つ力”が足りないと、
授業中や宿題のときにすぐに姿勢が崩れて、集中力も切れてしまいます。
🧠手足を思い通りに動かせる → イライラしにくくなる
手先が不器用だったり、運動が苦手だったりすると、
「思うようにできない」ことで感情が爆発しやすくなります。
自分の体がコントロールできるという感覚は、心の落ち着きにもつながるんです。
🧠体を使った成功体験 → 自己肯定感が高まる
「できた!」「やれた!」という感覚は、
勉強よりも運動の方が体感しやすいことが多いです。
この“体でつかんだ小さな成功”が、「自分はできるかも」という前向きな気持ちを育てます。
トレーニングで育つのは「筋肉」だけじゃない!

子ども向けのパーソナルトレーニングでは、筋力アップや運動能力向上が主な目的に見えますが、
実際にはこんな“心の力”も一緒に育っています👇
✅ 1. 自分の体に集中する力(注意の持続力)
バランス系トレーニングや動作の指示出しトレーニングでは、
「今、自分がどこに力を入れているか」「何をしているか」を意識する必要があります。
この“体を意識する時間”が、自然と集中力の土台になります。
✅ 2. イライラをコントロールする力(情動の調整)
キックやジャンプなどの大きな運動は、ストレス解消にもぴったり!
さらに、トレーナーの声かけや、うまくできなかったときのリカバリーを通して、
感情の波に振り回されにくい「切り替える力」も育ちます。
✅ 3. 「やればできる!」という感覚(自己効力感)
子ども専用のトレーニングは、個別のレベルに合わせて成功体験を積ませる工夫がたくさんあります。
「自分にもできる!」という感覚が、あらゆる行動の原動力になります。
「落ち着きがない子」ほど、体の使い方にヒントがある

よく「この子は落ち着きがない」「すぐに飽きてしまう」と言われるお子さんは、
実は“動かしづらい身体”が原因になっていることがとても多いんです。
✔ 姿勢が安定しない
✔ 体に余計な力が入っている
✔ ジャンプやバランスが苦手
こういった身体的な不安定さは、じっと座っているだけでもエネルギーを消耗してしまうため、
結果的に「注意が散る」「我慢ができない」という状態になりやすいのです。
最後に:心を育てたければ、まず“体”を整えよう
集中力も、自己コントロール力も、
「しつけ」や「声かけ」だけで育つわけではありません。
むしろ、「体の土台」が安定することで、
心の成長もスムーズに進むことが科学的にも分かってきています。
だからこそ、私たちは
“体の使い方から心を整える”トレーニングを、
子どもたちに届けています。
もし今、
「うちの子、ちょっと心配かも」
そう感じているなら、
まずは“体を育てる環境”から、見直してみませんか?