
〜その一歩ずつが、子どもの自信になる〜
「うちの子、ちょっとできないことがあるとすぐ諦めちゃうんです」
「運動も勉強も、やる前から“ムリ”って言うんですよね」
こんな相談をよく耳にします。
でも実は、“できない”を“できた!”に変えるのに、才能も性格も関係ありません。
必要なのは、たったひとつ。
「適切なステップで、成功体験を積み重ねること。」
今日は、子どもの“できた!”を増やすヒントをお届けします。
できないのは「能力」じゃなく「ステップ」が合っていないから

大人でも、いきなりハーフマラソンに出ろと言われたら無理ですよね。
それと同じ。
子どもだって――
✔ いきなり難しい縄跳び技をやらされる
✔ 手足がバラバラなのにダンスを覚えさせられる
✔ 急に長距離を走らされる
こんな環境では、「できない」が当たり前。
でもそれは「その子に能力がない」のではなく、
“今の段階に合っていないステップ”を踏んでいるだけなんです。
スモールステップが、自信につながる理由

「できない」が続くと、子どもの心はこうなります。
➡ やっても無駄だ
➡ 恥ずかしい
➡ どうせ無理
でも、「できた!」が積み重なっていくと――
➡ やればできる
➡ 次も頑張ってみよう
➡ 自分は成長している
これが、自信=自己効力感を育てます。
自己効力感は、学びも運動も、すべてのチャレンジの土台になる力です。
「小さな成功体験」を積み上げるには

✅ 1. 今できるレベルより、ほんの少しだけ上を狙う
いきなり高いハードルを目指さない。
昨日より1歩前に進めたら、それでOK。
「やればできた!」という感覚を、何度も何度も繰り返していくことが大切です。
✅ 2. 比べるのは「他人」じゃなく「昨日の自分」
友達と比べると、自信はすぐ崩れます。
でも、「昨日より1回多く跳べた」「前より早く走れた」は、自分だけの成功。
そう伝えるだけで、子どもは少しずつ前向きになります。
✅ 3. 「できた瞬間」をしっかり認める
大人にとって小さなことでも、
子どもにとっては人生初の達成かもしれません。
「やったね!」「前よりすごい!」
そんな一言が、次の挑戦を後押しします。
運動は、「できた!」を作る絶好の場

子どもが「できた!」を体感できる機会。
それが、実は運動にはたくさん詰まっているんです。
✔ 初めて跳び箱を跳べた瞬間
✔ できなかった逆上がりができた瞬間
✔ 苦手だった走りが楽しくなった瞬間
この小さな「できた!」が積み重なると、
「自分って、やればできるんだ」という確信に変わっていきます。
この確信こそが、将来どんなことに挑むときも支えになるのです。
最後に:「できる子」を育てる必要はない
大切なのは、
「今はできない。でも、できるようになるかもしれない。」
そう思える子に育てること。
親ができることは、焦らず、急がず、
その子に合った“ちょうどいいステップ”を一緒に探していくことです。
その一歩一歩が、子どもの自信になり、未来を作っていきます。